奥が深すぎる

　咬合とは読んで字の如く歯と歯のかみ合わせのこと。別に大したことないようにも感じるかもしれませんが、結構奥が深い、っていうか深すぎです(~_~;)　どんなに良い材料を使っても、高い金額をかけても噛めなければ意味がなく、ただ「ハイ咬んで！」カチン　OKですねじゃ済みません。咬むということは、１つの口腔内において全てが調和しなければならず、１本でも不調和なものがあれば、その歯自身が駄目になるか、顎や他の歯に多大な影響が起きる場合があります。
よって治療本数や処置部位が大きければ大きいほど難易度が基本的に高くなり、それはインプラントであろうが、入れ歯であろうが噛み合わせが調和していなければトラブルが発生したり痛くて入れてられない入れ歯ということになってしまいます。

　インプラントに例えるならば、その植える外科的な技術も必要ですし、技工士さんの技術も重要です。でも最終的な咬合があっていないとやっぱり駄目なんだ、ということが今までも理解はしてましたが、最近症例が多くなるにつれつくづく感じるようになってきました。

３次元的に複雑に動く顎、人体の関節の中で最も複雑に可動する場所で、かつ使わない日はほぼないに等しく、会話だって食事だって必ずしますから、口って重要な器官。そんな場所を相手にする我々歯科医師の仕事って奥が深いなぁと感じる今日この頃

頭蓋,下顎開放型,3分解モデル