抜歯
当医院には親不知の症状を主訴に来院される患者様が結構いらっしゃる。ほとんどが抜歯になりますが、顎が小さくなりつつある現代人の親不知は真横を向いていたり、骨の深部に埋まっていたりと一筋縄では抜歯できないものも少なくありません。変な方向を向いているからこそトラブルが起きるのですが、私は基本的に若い女性に対しては特に抜歯を奨めております。皆さん可能ならば抜かずに済ましたいとお考えなんですけど、一時的に治まった症状も妊娠中にホルモンバランスの影響により再発することが多々あり、それ故に若い女性には抜歯をするよう決めております。
なにせ、妊娠中ですと麻酔も使えない、薬も服用できない、となり洗浄だけであとはただただ痛みが治まるのを待たなければならないし、しかも出産後抜歯可能かというと、子育てでそんな暇もなく、ゆっくりと治療なんてほぼ不可能。
他の歯と同じようにしっかりと生えていて噛み合っていれば、特に抜歯の必要はありませんけど、なかなかそんなケースはありません。最近は元から親不知がないという方もちらほらみかけるので、一つの進化なのかもしれませんね。