インプラント用注水ノズル
長いことインプラントやってますが、あまりコストというものを考えたことはありませんでした。業者に言われるがままに、消耗品を購入し、セミナーなどで高名な先生が使っていると聞けば購入し、とりあえず使ってみる、でも自分に合わなければ、使用しなくなりお蔵入り。
きっかけは先日のM先生のオフィスでのOPE見学。極力ランニングコストを抑えそれにより患者様に極力安価にインプラント治療を提供している。ふとそれを見てうちもコストを計算し直してみよう、と思い調べてみると、一つ一つのOPEの消耗品はさした値段ではないが合計すると意外な値段。特に気になったのは注水チューブの値段。注水チューブとはインプラント窩を形成する際、摩擦熱が発生し骨にダメージを与えてしまうので、冷却する水を運ぶもの。当然この水はきれいなものでなくてはならない。よって生理食塩水を点滴のようにチューブにより手元まで運び、部分的に機械の中に通しながら注水量をコントロールするのだが、このインプラント用チューブが約1000円。当然使い捨て、歯科関係業者にもっと安価なものがないかと尋ねようかとも思ったが大した値段の差はないだろうと考え、大手医療メーカーニプロさんにいきなりアポなし電話をかけてみた。
「そういった特殊なものは取扱いがありません」
と言われるのが落ちだろうと思ったのだが、意外な食いつき!
「ちなみにおいくらなんですか?」
「1000円です」
「はっ?点滴用チューブは50〜100円ですよ、なんでそんなに高いんですか?」
なんでと言われても困る・・・
「とりあえずそのチューブを実際に見せていただきたい」
とのことで、本日営業の方がいらしたのですが、どうやら上司に事情を説明したところ、ニプロは歯科に対してほとんどかかわりがなく、今回の私の電話でもしチューブを安価に提供できれば歯科シェアが広がるし、点滴シェアナンバー1としてのプライドが許さないようで、是非作らせてほしいとのこと。ある意味唖然としてしまったのですが、まずはサンプル品を早速作りたいと思いますので、監修助言等お願いします!なんて言われてしまい、ある意味ドキドキしております。ダメ元諦め電話がこないなことになるとは・・・販売になった暁には私の名前付きのチューブになったりしてw んなわけねぇだろ(;一_一)