マイナスをプラスに

　昨晩診療後、恒例の勉強会参加してまいりました。昨晩は技工士さんに来ていただき、技工士から歯科医師へ、という演題。最近の歯科の傾向として自院に技工士がいるという歯科医院は少なくなってきており、そういった場合技工所へ外注するのですが、こういった場合医院として技工士を常駐させないことにより経費の削減にはつながるのですが、実際の患者様の口の中を見ずして、模型上だけで作成するようになり、また宅急便や作成する技工士が必ず病院に取りに来るとは限らず、実際形成した歯科医師と直接会わずして作ることになり、微妙なニュアンスが伝わらず、結果的に制作物がいまひとつといったことも起こりえます。
また例え技工士が常駐していたとしても、その技工士が全ての技工物を作成できるとは限らず、例え作成できるとしても全てに対応できる技工用機材を揃えるのは医院としてかなりの負担になります。
更には、医院が終わる時間になっても帰れる技工士は少なく、夜遅くまで仕事をしないと完成まで間に合わず、それだけ頑張っているわりに平均的な技工士の給与は低いのが現状です。技工士の世界に限った話ではないですが今現在の日本の経済状況を考えると、最低限の人数で一人当たりの仕事量を増やしといった状況ですから、若手に教える時間も少なく、結果的にベテランの技工士が仕事をこなし、下が育たない。下はたいした仕事が回ってこないのでつまらない、その割に夜遅いし給料低いし・・・となれば当然辞める。

昨晩も数人の先生方とそんな話をしていたのですが、あと10年もすると技工士が激減するだろうとの結論でした。なんか負のスパイラルみたいで嫌ですなぁ　大きなプラスのスパイラルのようなビックバンが起きるといいのに・・・ってか起こせないかな〜

歯科衛生士・歯科技工士になろう (目指す人のためのよくわかるハンドブック)

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