やはりね

東芝　ＨＤ撤退後、購入者への対応は？　問われる企業姿勢
2月19日9時42分配信 毎日新聞

　新世代ＤＶＤの規格争いで、東芝が「ＨＤ−ＤＶＤ」（ＨＤ）方式から撤退する方向となったことを受け、利用者に波紋が広がっている。対立した「ブルーレイ・ディスク」（ＢＤ）に今後規格が一本化されると、これまでにＨＤ対応機を購入した利用者は最新の高画質ソフトを見られなくなるからだ。購入者にどこまで対応できるか、企業姿勢が問われることになる。

　１８日の東京都内の家電量販店。川崎市の男性会社員（４１）は店頭で「どちらにしようか迷っていたが、ＨＤは不安が大きい」と話し、ＢＤ録画再生機を購入した。ＨＤとＢＤには互換性がなく、ＢＤ用の映画ソフトはＨＤ対応機では再生できないためだ。

　この店には「ＨＤの返品は可能か」「発売は継続するのか」などの問い合わせが殺到し、店員は「お客様には『留意の上、お買い上げ下さい』と伝えるしかない」と困惑を隠せない。

　現時点で、ＤＶＤソフトの市場全体に占める新世代ＤＶＤは「ごくわずか」（市場関係者）。通常のＤＶＤソフトはどちらの対応機でも再生できるため、当面はＨＤ対応機の購入者も不便にならない。

　だが、正式に撤退すれば、ＨＤ用ソフトを製造してきた映画会社が雪崩を打ってＢＤに乗り換えるとみられ、最新のＨＤソフトの供給が途絶える可能性が高い。その場合、ＨＤ対応機は自分でテレビ番組から高画質映像を録画し、再生することしかできなくなる。

　日本より問題が大きいのが米国だ。東芝が日本で販売したＨＤ対応機は数万台にすぎないが、０６年以降に北米で累計約１００万台を販売。再生専用機の比率も高いため、ソフトが見られなくなる不満は大きい。

　８０年代の「ビデオ戦争」でベータ陣営の中心だったソニーは規格争いに事実上敗れて８８年にＶＨＳ対応機の併売に踏み切った後も、修理用部品の確保のため、０２年までベータ対応機を年数千台規模で生産・販売し続けた。東芝もブランドの信用がかかわるだけに、利用者へのアフターサービスに何らかの対応を求められそうだ。【赤間清広、森有正】

　今回の軍配はSONYにあがりました。子供のころレンタルビデオ屋に行くと同じタイトルでVHSとベータが並んでいて、レンタル中は半分以上がVHS、お！借りたい奴あるじゃんとか思うとベータだけがひっそりと残っているなんて光景が懐かしく感じます。この手の家電ってこのような事が意外と多いですね。カセットテープの時代にDATという一回り小さなテープが出て、欲しい！なんて思いましたが、気がつくとMD主流になり、そんなMDもいまや影をひそめMP3やHDDの時代。LDなんてのもありましたねーパイオニアってすげーなんて当時感じていましたが、確か版権の問題かなにかでレンタルができないためユーザーはソフトを購入するしか手立てがなく、結局消えてしまいました。
　余談ですけど、ビデオデッキは当初伸び悩んでいて、AVのレンタルが開始された途端爆発的に売れたと噂で聞いたことがあります。男の欲望は経済効果があるんですなぁ(；一_一)

　BDも少しずつレンタルが始まっているようですが、なにせドライブ自体まだ高いですし、空のBDも結構な値段ですから、少なくとも今のDVD−Rくらいの値段にならないと、１家に１台ってわけにはなかなかならないでしょう。
しかしこうやって振り返ると、競争に負けてしまった製造元は大変なのかもしれないですけど、一番辛いのは、選択を誤った消費者じゃないでしょうか？数年後かなりの数の地デジ難民がでることも予想されてますし、今回のHD−DVDにしても、アフターフォローをしっかりやってもらいたいですね。

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