卒論アンケート
医院のPCにこんなメールが来ました。
突然のメール、失礼します
私達はA〜大学〜学部4年の青〜〜、杉〜〜と申します。*1
養護教諭として4月から学校に赴任するにあたり、今望まれる歯科保健指導について検討するため、デンタルフロスの普及と有効性について卒業研究を行っています。
日本は海外に比べデンタルフロスの普及率が低いという現状に疑問を感じています。そこで、歯科医の方々にアンケートを実施し、論文の参考にさせていただきたいと考えております。
お答えになった内容は、統計処理、考察意外の目的には使用しません。また、歯科医院の名前等は一切使用せず、アンケートの内容のみ使用させていただきます。お忙しい中大変申し訳ございませんが、ご協力おねがいいたします。
ちょっと興味があったので返信
宮城県仙台市の東京歯科 千葉と申します。アンケート面白そうなのでもしよかったら結果も後に教えていただければ幸いです。
1.デンタルフロスの有効性についてどのように考えますか
デンタルフロスはただの歯磨きのみに比べれば有効だと考えますが、歯間ブラシのほうが効果は高いと思います
2.患者さんにデンタルフロスを推奨していますか
上記したように歯間ブラシを薦めております
3.推奨していない場合、その理由は何ですか
4.海外に比べ日本でのデンタルフロスの普及率が低い理由は何だと考えますか
最近の歯科医療では大分変わってきていると思いますが、元々日本の医療制度は予防に対する概念がなく、疾病ができてはじめて機能する保険制度になっています。そのため予防には保健が効かずフロス等の予防的なグッズの推進に遅れをとったものと思います
5.学校の歯科保健指導でデンタルフロスをとりあげることについて賛成ですか
賛成です。しかし、経験から申しますと、フロスさえすれば良いと勘違いされる方も多いので、あくまでもしっかりとした歯磨きをした上で補助用具を使用するといった事を指導しなければならないと思います。6.受診が多い年齢層はどのくらいですか
当医院は仙台駅前のため、お子様は少なくだいたい20代から60代の方が主流です。
7.小学生〜高校生で、う歯、歯並びの悪い子どもは増えていますか
極端に増えているとは感じません。これはかなり地域格差があると思います。
このような卒論を書かれてる方もいるんですね〜出来るだけ多くの歯科医師の回答を集めて、その結果を見てみたいです。
上記したように日本の予防は他の先進国と比較するとかなり遅れています。しかも個人個人の意識が低いのも拍車をかけていると思われ、具体的な例として、人間ドックはあっても歯科ドックがないあたり、口の中に対する健康意識の低さが伺えます。歯が駄目になっても入れ歯を入れればまた同じように噛めると思われている患者さんに遭遇することがありますが、そんなことは絶対にありません。どんな高名な先生が作った入れ歯でも、自分の歯に比べてせいぜい10%の力しか発揮しません。そういったことからも自分の歯は非常に大事です。こんなに歯医者が多い国も珍しいと思いますので、その歯医者を利用しない手はないと思います。是非お近くの歯科医院での定期健診をお勧めします。
人気blogランキングへ←クリックお願いします
私が作成している自院のHPも訪問お願いします〜
*1:大学、個人名は省略しました