ソケットリフト
さて週末にアップしたソケットリフトのお話・・・の続きです
鼻の周囲には副鼻腔という空洞が存在し、上顎洞、前頭洞、篩骨蜂巣、蝶形骨洞の4つの空洞があります。
歯科と密接な関わりがあるのは上顎洞。
副鼻腔の中で最も大きな空洞で、頬骨の近くに左右対称性に存在する空洞。こいつは上の歯の根元にまで近接する空洞で、根の先に病巣があったりすると炎症を起こす場所でもあり、俗にいう蓄膿症の場所でもあります。
さて上顎の臼歯部にインプラントを埋入する際、この上顎洞までの距離がどれだけあるかがOPEの難易度を決定する1つの要素になるんですが、週末のOPEは上顎洞まで3mm
10mmのインプラントを埋入したかったので、洞内に存在する粘膜を破る事なく挙上し、ここに人工骨を転入し、かさ上げを行い、ここにインプラントを埋入するソケットリフトというOPEを行いました。
オステオトームという道具を使っての挙上、粘膜を破る事なく無事終了。
数ヶ月後にはこの部位に歯を作る事ができるかと思います。
レントゲン写真は患者様に了承を得て掲載しております。今回の処置は左上の最後臼歯部インプラント周囲にもっこりした部分が見られ、粘膜が挙上された事が確認できます