Ope
先ほど上顎に1本インプラントを埋入させていただいたんですが、少しずつ色々な道具や機材などが増えさっきのオペ、自分はどこに行けばいいんでしょうか?(^_^;)ってくらい物がたくさんw
今回の症例は骨の幅の狭い場所に切り目を入れて細い道具から順次太いものに変えながら骨幅を拡大しつつ、上顎洞という副鼻腔の粘膜を挙上してインプラントを埋入するという処置でしたが、これだけでいつものインプラント基本キット、ドリルのためのエンジン、切り目を入れるサージボーンという超音波による骨の切削機械、幅を広げるスプリットコントロールとHAプレミアム、そこに人工骨、そして先日購入したばかりの生体モニター。タービンというきーーんというあの歯医者ならではの音を出す機械も使ったため、まずその様々な機材の合間をぬって自分のポジションには座らなければならないし、足元にはそれぞれのフットスイッチだけで3つw 踏み間違えそう。
さて今日お初となった生体モニター、これを知らずして処置をしていたかと思うとぞっとします。今日の患者さん男性でまぁどちらかというと肝の据わった方、別に麻酔でも切開でもドリリングでもあまり変化はなかったんですが、サージボーンの甲高い音と振動が加わった途端モニターから警告音
収縮期血圧が200mmHg近くまで一気に上がり、RPPが16.000 さすがにストップして患者さんも私も深呼吸したいところ
心拍数(回/分)×収縮期血圧(mmHg)で算出される値。
心筋酸素消費量との間に高い相関があることから、指標として使われている。【臨床的特徴】
心筋は組織の酸素需要に応じて血液を駆出する。すなわち、激しい運動などにより酸素需要は増大し、心拍数と心拍出量が増加してRPPは増加。
→心筋の酸素需要にみあった冠血流が得られない場合は虚血が生じる。【虚血性心疾患患者に対して・・・】
虚血性心疾患の患者では、12,000以上でも心電図のSTの低下や狭心痛が現れる可能性がある。
したがって、全身管理上、RPPを低く保ち心筋保護に努めるべきである。ただし、頻脈で低血圧の場合には、RPPは低く抑えられていても心筋虚血になっていることがあるので注意が必要である。
何しろ警告音がなるとこちらの心拍数と血圧もあがりますので患者さんのモニタリングも必要ですが私にもモニタリングしながら処置しないとなんて思った次第
無事終了してよかった・・・