温度
昨日の田崎さんのお話ですが、日本人の食物に対する温度差というのは、欧米と比較するととても広いとのこと。つまり冷たいものはキンキンに、暖かいものはハフハフいうほど熱くってのが日本人。逆に欧米はこの温度幅が狭い。
故に日本人は赤ワインだと常温でぬるいから苦手、どちらかと言えば白好みという方が多いんだそうです。しかしここに大きな間違いが。赤ワインは常温じゃなくて室温、しかもこの室温は現代の室温じゃなくて、エアコンが存在せず、機密性も低かった時代の室温、それでいくと適温は15〜18℃。現代建築での平均温度は25℃ですから、味が全く異なります。ちなみに赤ワインの25℃って最も苦味が強く美味しくない温度だそうです。
つまり赤が今日は飲みたいなという日は、5℃くらいの冷蔵庫に冷やしておいて飲むのがベスト。
実は私も赤ワインよりは白ワイン派だったので、イメージが変わるかもしれません。
それから、赤は肉、白は魚と割り切るのも間違いだそうで、味付けや調理法で変化するそうです。基本的にレモンや塩をかけて食べたいなという料理には白、タレかけて食べる料理は赤。つまり焼き鳥の塩は白でタレだったら赤にすると楽しめるそうです。
うなぎなんかも白焼きは白、蒲焼は赤。焼き魚は白、煮付けは赤。なんとなくイメージがわきますね。なんだか食の世界も楽しそうというか奥が深く、新たな余計な趣味を持ってしまいそうで不安・・・
田崎真也特製! ワインによく合うおつまみ手帖 (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 田崎真也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/05/20
- メディア: 文庫
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (3件) を見る