インプラント
世の中にインプラントって数百種類あるらしいんですが、私がメインで使用しているインプラントシステムはカルシテックインプラントというもの。アメリカの会社のもので、ここ数年日本でもユーザーが急激に増えているインプラントシステムです。このインプラントの大きな特徴は表面がハイドロキシアパタイト(HA)によりコーティングされていること。
HAとはリン酸カルシウムでできており、骨や歯の構成成分です。故に骨と非常に良くくっつく反面、このHAがインプラント体から剥離して、結果的に将来ダメになるとも言われています。しかし、これはあくまで過去のデータのようで、現在のカルシテックではそれはありえないとのこと。私自身カルシテックの症例はまだ3年しかないので、今後10年20年後のデータを持っているわけではありませんが、今現在の臨床成績は良い状態です。
そんなカルシテックインプラントを古くから使用し、豊富な経験と臨床データをもって、セミナーを通して、このインプラントを使ってみよう、このインプラントなら問題なさそうだと確信させてもらったのが、写真の本の著者石本先生です。この1年セミナー活動をせず執筆活動に専念され、今回の発刊になったとのこと。現在少しづつですが、じっくり読んでます。HA神話とその崩壊のからくりからはじまり、HAの総てが凝縮されているような感じで、すごい本です。