全顎的治療
ちょうど去年の6月、全体的な治療を希望されて来院した患者さんがおりました。事情があり遠方から来院していただいた患者さんですが、本日やっとフィニッシュを迎え今後メンテナンスへ移行となります。
すれ違い咬合といって歯はある程度残っているものの、互いに咬み合わせる歯が存在しないため顎が安定せずご本人もどこで噛めばいいやらわからず、そこを術者が見極め、咬み合わせを確保することを目的とし治療を行ってきました。話し合いの結果、下顎にはインプラントを使用し、上顎には部分入れ歯を作らせていただいたんですが、この患者さん強い歯ぎしりを持ってまして、この点にも結構苦労しました。まぁ色々あったのですが、最終的に夜間しようするマウスピースを本日装着させていただき、まずはフィニッシュ。今後末永く現状を維持していただくためにメンテナンスが重要になります。
しかし反省点は数多く、最大は時間。1年で・・・と思うか、1年も・・・と思うかですが、インプラントを含め付与した咬み合わせが本当にそれで問題がないのかの見極めは1日やそこらでは不可能、仮歯にて数か月にわたり観察が必要となり、そういった時間もトータルしていくと、どうしても1年かかってしまいました。確かに早いにこしたことはありませんが、かけなければならない時間は必ず必要ですので、無駄がなく効率よく処置を進めていくことが重要だと思います。