フェーズ6?
新型インフル感染確認の国・地域24、感染者数は2131人に
米テキサス州の保健当局は5日、州内の女性(33)が新型インフルエンザ感染で死亡したと発表した。メキシコ人以外の死者は初めて。感染が確認された国・地域は計24、感染者数は2131人に達した。死者は米国とメキシコで計44人。韓国では新たに1人の感染が確認され、計3人になった。
テキサス州の女性は妊娠中で持病があった。今月5日に入院先で死亡、検体からウイルスが確認された。米国内の死者は、メキシコ人男児に続き2例目。米疾病対策センター(CDC)は6日、全米の感染者が41州で642人に達したと発表。ハワイでも同日、3人の感染が確認された。CDCのリチャード・ベッサー所長代行は「他国の感染者数を見ると、警戒レベルのフェーズが(世界的大流行=パンデミック=を意味する最高の)『6』にならなければ驚きだ」と述べた。
世界保健機関(WHO)が注目する欧州の感染者数はスペインで81人、英国で32人。WHO当局者は「近くフェーズを『6』に引き上げる方向で検討が進んでいる」と語った。
「新型か」…次々否定、厚労省が早期発見へと態勢継続
新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)感染の可能性があるとして、自治体から厚生労働省に対し、6日から7日にかけ、新たに4人の「疑い患者」の報告があった。このうち3人は詳細な検査で感染が否定され、1人については確認のための検査を行う。これで「疑い患者」の報告は計15人となり、うち14人が疑いを否定された。カナダ帰国女性「疑い」15人目
感染の疑いが持たれているのは、カナダから5日に帰国した大阪市在住の10歳代の日本人女性。発熱などがあり簡易検査でインフルエンザA型の陽性が出た。
新たに報告があり、新型への感染が否定された3人は、徳島県、東京都、岐阜県からの報告。一方、5日に報告された米国帰りの女子中学生は国立感染症研究所などの検査で季節性インフルエンザのA香港型と判明。メキシコから帰国した女児と米国から一時帰国した母子はインフルエンザウイルスが検出されなかった。
新型感染の疑いが否定された14人のうち、インフルエンザの簡易検査で陽性だったのは9人。ほかの5人も〈1〉米国、メキシコなど新型インフルエンザの発生国から帰国間もない〈2〉発熱などインフルエンザに似た症状がある――という同省が定めた報告基準を満たしていた。同省では、新型患者を早期に発見するため、今後も自治体や医療機関に幅広い報告を求める方針だ。
国立感染症研究所によると、全国約5000の医療機関から報告された季節性インフルエンザの患者数は4月13日〜19日の週で、1施設当たり約4人。冬のピーク時より減ったものの、流行の目安となる1人はなお上回っている。帰国後に発熱などの症状を訴えたケースでは、国内で季節性に感染した可能性も否定できないという。
ポーランドにも危険情報
外務省は7日午前、新型インフルエンザの感染が確認されたスウェーデン、ポーランドへの渡航に十分に注意するよう呼びかける感染症危険情報を新たに発出した。6日にはグアテマラに同様の危険情報を発出しており、対象国は23か国・地域になった。メキシコについては、不要不急の渡航の延期を勧告している。
日本国内では爆発的な感染者の増加などはみられませんが、確実に効く薬のないウィルスの猛威が少しずつ迫ってきているような気がします。現実的に感染が国内では増えていないため、騒ぎ過ぎだという意見と非常に危険視する声と様々ですが、世界的に少しずつ患者が増えているのは確かですから予防するのが一番かと私は思います。